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2005年08月06日

宮城/蔵王のお釜 (総走行距離:720km)

<ドライブの計画>
「蔵王のお釜」っていうのが東北のほうにあります。
オカマって言ってもですね、あのオカマじゃないですよ。東北地方の蔵王にある火口湖のことです。
実を言いますとね、蔵王のお釜へ行くために車を買ったようなもんです。それくらい、蔵王のお釜行きは重要なミッションてわけです、私にとっては。
(車購入の経緯については、左メニューの「購入の経緯」を参照ください。)

私、2003年に初めて訪れて以降、年に何度か蔵王のお釜へ行ってるんですが、蔵王のお釜へ行くことは、ここ数年の恒例となりつつあります。なんで何度も行くのかと言いますとね、1回行っただけでは回り尽くせないからですわ。

2003年に撮った蔵王のお釜の写真
2003年に撮った蔵王のお釜の写真
[Canon EOS630/28-70mm] 2003/09/23

蔵王のお釜へは路線バスが運行されてて、宮城側と山形側の両方からアプローチできるんですよ。
ところがこのバス、運行本数が少ないし、しかも最終便の時間が15時20分と早いんで、乗り遅れる心配もあるわけです。実際、乗り遅れたこともありますし。

そういうわけで今回、初めて車で蔵王に行こうと計画しました。車を手に入れて初めての長距離ドライブです。

車の場合、高速道路を使って片道およそ5時間(休憩時間含む)。列車とバスを使っても接続の関係もあるんで同じくらいかかります。費用は、高速料金は深夜割引(0〜4時)を使えば半額近くにもなるんで、ガソリン代を入れても列車の時よりも安くなる計算ですわ。


それに、車だと荷物はいくらでも持って行けるから、とりあえず思い付くものは全て積み込んでみました。アイスバッグなどは非常に重宝しますね。
それから帰りに遠刈田温泉(とおがったおんせん)で汗を流すつもりです。着替えとか石鹸、それからバスタオルなんかも用意しました。

ただ、天気の具合をずっと見てたんですけどね、梅雨の影響もあってなかなか晴れる様子が無いんですよこれが。
そんなわけで、計画を考え始めてから一ヶ月くらい動けませんでした。

私はは元々、次の日を休息日に充てられる土曜日を目標に準備してたんですけど、8月6日は土曜日で晴れの予報。ちょうどいいかなと。
ただ、土曜日ってことはですね、夜中出発になるわけですから前日の金曜日は早く寝ておかないといけないわけです。
目標は、土曜日の午前1時出発。

<出発>
さて、前日の金曜日なんですが、ちょっと色々とありまして、寝るのが夜10時過ぎになってしまいました。ヤバイです。
しかも「早く寝ないと!」と焦るほどに寝付けないんですわ。
結局、寝た気がしないまま起床して車に乗り込みました。眠気は全く無いんですけど、これからの疲労を考えると睡眠不足は少し心配です。

まず最寄りのコンビニエンスストアに寄って、朝食用のおにぎりを買いました。昼食は明るくなってから途中の店で買った方が種類も多くて賞味期限的にもいいかなと思いますんで、今は買いません。

高速道路は順調でした。以前、夜の首都高速道路を走った時には、分岐の多さに気が抜けなかったんですけど、道なりに走れる今回は気持ちも楽でしたね。
途中、ちょうど中間地点にある那須高原サービスエリアで休憩をとりました。空はうっすらと明るくなってきたような気がするんですけど、まだまだ夜の雰囲気は残ってます。仮眠しようかと思ったんですが、エンジンを切った車の中は暑いです。かと言って長時間のアイドリングもできませんしね・・・。

とりあえず目的地に着いてから休もうと思い、頑張って運転を続行。山の上なら涼しいんじゃないですかね。

途中の遠刈田温泉に着いた頃にはもう陽は高く昇っていました。
山の上へ目指すには、クネクネと曲がったエコーラインと呼ばれる道を登ることになります。いつもの時間(バス運行時間)ならここを多くの車が行列してるんですけど、さすがに早朝5〜6時くらいだとほとんど車がいないので走り易いです。

7時前くらいに刈田(かった)駐車場に到着。
そこから少し上にある頂上の駐車場へは有料道路を通らないといけないので、刈田駐車場で車を停めた後、自分の脚で頂上へ登ります。リフトもあるんですけど、お金がかかりますし、そもそも早朝だと動いてないんですよね。
しばらくこの駐車場で休もうかと思ったんですけど、意外にも暑くて休めない・・・。

下の写真は、刈田(かった)駐車場を上から見下ろしたところです。
赤い矢印のところに車を停めています。写真を拡大すると、確かに、オレンジウィンカーのW202が写ってますよね。

刈田(かった)駐車場を見下ろす
刈田(かった)駐車場を見下ろす
[MINOLTA α-707si/24-205mm] 2005/08/06

駐車場に停めた状態を中判カメラで写真に撮ったりしました。ちょっとステアリングを切ったほうがカッコイイかなと思って演出入れたりなんかして。

刈田駐車場
刈田駐車場
[BRONICA SQ-Ai/40mm/Kodak E100G] 2005/08/06

それにしてもここはトンボが多いんですよね。車の前面にもトンボがぶつかった痕が無数にありましたよ。家に帰ったら洗車しないと。

そういえば、途中のコンビニエンスストアで昼食を買うのを忘れていました。今さら下山するのも大変だし時間とガソリンも浪費してしまうし。
しょうがないんで、出発する時に買ったおにぎりを、遅い朝食と早い昼食として食べることにしましょうか。
携帯電話を見ると、「圏外」となってました。以前、リフト乗り場のおばちゃんに携帯電話でタクシーを呼んでもらったことがあったんですが・・・? 電話会社による違いですかね・・・?
とりあえず靴下と靴をトレッキング用に履き替えて、ザックを背負いました。

蔵王のお釜を見下ろすには頂上へ登ることになるわけなんですが、リフトを使わないのでそれなりの山道を行くことになります。身体がなまっているんでしょうか、汗が滲んで息が切れてきました。寝不足に加えて暑いことも影響してんでしょうね。
この道は所々に階段状の石が並べられていたりしていましたけど、基本的に雨水が流れる路だというのが分かります。

山道を登り切ると、蔵王のお釜が見下ろせました。
さて、今度はお釜へ向かって崖を降ります。今度は階段も無く、岩がゴロゴロしている崖ですから、慎重に降りて行きます。

この日は陽が強く、少し歩くと汗が滲みます。持ってきた500ミリリットルのペットボトルも車中で飲み始めたので、お釜のふもとに降りた頃には1本空いてしまいました。水分が切れると行動出来なくなるんで、残りのペットボトルが頼りです。でもまあ、清水が流れているところがあるんで、そこで水を補給しましょう。とりあえずそこまで保てばいいです。

お釜の縁へ到達。
鳥の鳴き声が聞こえたので、見上げると鳥の群が舞っていました。岸壁に巣があるかのような雰囲気です。鳥の種類は分からなかったんですが、飛び方がツバメのように直線的で速い感じです。
それから、アブがブンブンとしつこくつきまとってくるのがウザイですわ。以前来た時は動く物といえばトンボくらいで、音はほとんどしなかったんですけど・・・。

蔵王のお釜
蔵王のお釜
[BRONICA SQ-Ai/40mm/Kodak E100G] 2005/08/06

お釜の縁でこの写真を撮っていると、岸壁に大きな窪みがあるのに気付きました。落盤でもしたんでしょう。その状態を双眼鏡で見てましたらね、後ろから初老の登山者が近付いてきたんですよ。「こんにちは」って。
どうやらロバの耳岩のほうへ行くらしいです。ロバの耳岩というのは、ロバの耳の形をした岩のことです。落石の危険があって、いちおうは通行禁止になってんですけどね、自己責任で行く人は行くらしいです。

しばらく歩いてお釜の水面に達しました。
私、何度かここまで来てますけどね、午前中に来たのは初めてですよ。陽の角度の違いなんでしょうか、湖の緑色が濃く見えました。バスで来たら絶対に拝めない光景ですよ。車で来た甲斐があるってもんですわ。

それにしても、前回来た時よりも水位がかなり下がってるのに気付きました。水中にあったと思われる岩石が露出していたので興味深く見ました。

蔵王のお釜
蔵王のお釜
[BRONICA SQ-Ai/40mm/Kodak E100G] 2005/08/06

試しに湖水を手ですくって口に含んでみたんですけど、特に強い味はしませんでしたね。ただ、ちょっと鉄の味がして生臭いです。まあとにかく酸っぱさが全く無かったんで、酸性度はかなり低いんじゃないでしょうか。でもまあ、雪解け水が流入するデルタ(三角州)付近の水なんで、薄まってるのかも知れませんけど。

ちょうどその時、軽い地鳴りのような音が聞こえてきました。地面の振動は感じませんでしたが、「ゴー」という音が聞こえます。
湖の対岸にある壁で落石でも起こったのかと思って、双眼鏡で壁面を見てみました。でも探しているうちに音が鳴り止んでしまいまして、結局何だったのかは分からずじまいです。
昭和初期にお釜に研究所を建設し寝泊まりしていた安斎徹の著書によりますと、夜中に大音響が響いて壁が崩落したことがあったというので、落石があっても不思議じゃないです。

さて、記念写真でも撮ろうと思ったんですが、三脚を車のトランクに置いたままだということに気付きました・・・。

相変わらず日差しは強くて、汗が流れて喉が渇いてしょうがないです。残りのペットボトルの麦茶もここで尽きました。
もうそろそろ食事タイムとしたいんですけど、水が無いと喉を通らないでしょうから、早く水を確保しないといけません。

お釜には数本の小さな川が流れ込んでいるんですが、そのうち五色川と呼ばれる川をさかのぼりました。この川の水はキレイなため、安斎徹が飲み水としていたそうです。私もこの川から水を補給しようと思い、できるだけキレイな上流部を目指します。

お釜に注ぐ五色川の水
蔵王のお釜
[BRONICA SQ-Ai/40mm/Kodak E100G] 2005/08/06

前回、この川の水を飲んだ時は、特に腹の調子がおかしくなることはありませんでした。ただ、飲む量が少ないせいもあるかも知れません。
今回は2本のペットボトル、つまり1リットルを補給して飲む予定。 この川の下流、つまりお釜に近いところでは、川の岩は赤く染まっていてとても飲む気になりません。上流に行くと、少し水苔が岩に付着していますが、とてもキレイに見えます。どんどん上流にさかのぼっていくと、山が壁になって立ちふさがりました。川はここから湧き出ていましたので、この場所で水を汲んでみました。

汲んだ水をペットボトルの口から覗いてみたんですが、濁りは全くありませんでした。冷たい水のせいで、ペットボトルの周りが結露して水滴が着きました。飲んでみたんですけど、水の味しかしません。まあ、多分大丈夫でしょう。
あらためて1リットル分の水を補給して、安西研究所跡の近くで水を飲みながらおにぎりを食べました。時間は10時半くらいですかね。

その後、お釜の頂上である五色岳に登ろうとしたんですが、暑さのためか体力の消耗が激しくて、登り切った頃にはヘトヘトになってしまいました。もうその時点で、補給したペットボトルのうち1本は空になってました。この先保つでしょうか。
頂上では写真を撮っている男性がいまして、互いに「暑いですねぇ。」なんて挨拶を交わしました。

とりあえず頂上から写真を撮って、すぐにお釜の縁に沿って歩いて降りました。
それにしても体力は限界。
山の上では紫外線も強いんでしょうか、身体が陽に焼けてきました。長袖を伸ばそうかと思ったんですけど、身体がオーバーヒートでそれはできませんでした。
時間を見るとまだ12時前。
高速道路の夜間割引のこともあったんで、今回は日中はずっとお釜の散策をするつもりだったんですよ。でも体力が続かないんですよね。睡眠と食料の不足、そして何より強い日差しでスタミナが大幅に無くなってきました。

水を飲もうとしてザックの肩ひもを片方だけ外したところ、同じように肩に掛けていた中判カメラ「BRONICA SQ-Ai」のストラップまで外してしまい、そのまま下に落下させてしまいました。なんと、レンズ面を下にしてそのまま岩石に激突してしまったので、保護フィルターの中央にクッキリと傷が付いてしまいました。でも幸いなことに、それ以外には損傷無さそうです。フィルターだけでも1万円なんですが、10万円もするレンズですから、保護フィルターは付けておいて良かったですよ。

さあ、それでは帰ります。
帰りは再び長い崖を登らないといけません。けど今回は、別に時間に追われているわけでもないので、ゆっくりと登れば大丈夫です。前回までは最終バスの時間に間に合うよう急いだため、かなりツラかったんですが、今回は死にそうになることも無く、無事に登り切りました。

その後、駐車場まで道を下り、車に辿り着きました。
疲れ切っていましたが、日陰に入ってやっと落ち着きました。靴下と靴を履き替えて温泉を目指して車を走らせ山を下りました。

道は予想通り、登り道はかなりの車が走っていましたが、下り道はほとんどいませんでしたね。良い機会ですから、慣れないエンジンブレーキを試してみました。2速に入れるとエンジンの音が高くなって後ろに引っ張られる感じです。調子に乗って1速に入れたところ、大きくエンジンがうなりガクンとショックを感じたので2速で山を下りることにしました。

遠刈田温泉の入り口まで来ると、ガソリンスタンドがあったので満タン給油。
そして遠刈田温泉センター浴場の駐車場に車を停め、温泉に入りました。事前に入浴料250円だという情報を得ていたんですが、実際には300円でしたよ。値上げでもしたんでしょうかね。
風呂上がりに新しい下着と新しい靴下でサッパリしました。

それから近くの商店で食料を少し買って車の中で食べました。
時間は午後2時になろうとしていました。もし高速料金深夜割引を狙うとするなら、最低でも夜9時頃までは時間を潰す必要があります。車の中は暑いし、7時間もの時間を潰す場所がどこにも無い・・・。
どこかにマンガ喫茶とかあればいいんですが、田舎だから無いんですよ。ちょっと街中に出ればあるのかも知れませんけど、事前に調べてないんですよね。

しょうがない、時間をお金で買うつもりで、割引料金は諦めてすぐに帰ることにしました。
途中、高速道路で事故渋滞があり3キロほどノロノロ運転があったり、地元に帰ってきても花火大会の渋滞に巻き込まれてしまって予想外の時間がかかってしまいました。帰宅時間は午後7時半。
それでも、無事に帰ってこれたので良しとしましょうか。


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